【 認識(記憶)による存在の確定 】 (公開日:2006/05/22)

■ はじめに

知能をもった人間などの生命体は、
 「脳や身体」という物質的なもの(=物質世界の存在)と、
 「意識や想い」などの精神的なもの(=精神世界の存在)で構成されています。

当たり前ですが、
この 「物質世界」と「精神世界」は、”違うものである” ということを踏まえておいてください。
(私もそうでしたが、ここを混同してしまうと、理解し難くなります)

・ 科学が無かった時代は、「精神世界」を重視する傾向にありました。(宗教や古代文明など)

・ その後、科学が発達し、「物質世界」を重視するようになりました。(産業革命や、日本の高度成長期)

そして現在、「物質世界」と「精神世界」の間に生じた矛盾からくる精神病&異常犯罪などの社会問題や、
物質的な生活のゆとり、インターネットの普及による情報社会の影響で、
再び、「精神的な充足(安定)」が求められるようになりました。

そこで、昔からある精神理論だけでなく、現代の科学にも則した「新たな(多様な)精神理論」が生まれてきています。
(癒しやエコロジー、ボランティア、健康食品&健康器具、科学を基にした物語・思想・解釈、etc...)

この「認識による存在の確定」も、その「新しい精神理論」の中の一つです。


■ 本文

「精神世界」では、全ての物事は、認識(記憶)によって、その存在が確定されます。

具体的な例として、科学が無かった時代の人々が定義した「魂の存在」を確定してみましょう。
(ここでいう「魂」は、Velis理論での「魂(Ghost)」とは異なります)


例えば、あなたにとっての、「大切な人」が死んでしまったとします。

この時、あなたにとっては、どこか別の国で暮らしている「知らない誰か」よりも、
既に死んでしまった「大切な人」の方が、「存在感」が大きいですよね。

別の言い方をすると、
 「あなたから認識されずに、生きている人達」は、
 例え、物理的に存在していようと、「あなたの精神世界」には存在しません。

逆に、
 「認識しているけど、死んでしまった人達」は、
 例え、物理的に存在していなくても、「あなたの精神世界」では存在しています。

 《 物質は無いのに、存在している 》

この不思議な現象(存在)のことを、昔の人々は「魂」と名付けました。

最初に書いたように、「物質」と「精神」を混同させていると、ここに矛盾を感じてしまうと思います。

何故、矛盾を感じるかというと、
 死の結果による「肉体の消滅」は、「物質世界の出来事(法則)」であり、
 認識によって感じた「存在感」は、「精神世界での出来事(法則)」だからです。

つまり、「魂」は、物質世界での有無とは関係なく、人々の認識(記憶)によって、その存在が確定されています。


これが、「認識による存在の確定」です。

重複しますが、この例で示した「魂の理論」は、精神世界だけで通用するものであって、
物理的に魂の存在を証明するものではありません。

 「人間は、物質世界と精神世界で構成されている」

 「精神世界では、認識によって存在が確定される」


この2つを理解することで、現代の精神病や犯罪(現実と自分との矛盾、心の混乱)を、抑制できるのではと思います。


■ 補足

ここに書いた理論は、極端に言えば、
 「物欲主義者にとっては、ただの妄想」
 「精神主義者にとっては、一つの真実」なので、
例えば、価値観の割合が3:7(物欲:精神欲)なら、その人にとっては「7割の真実」となるでしょう。

 〔 物欲主義者 = 物質世界を基準に物事を考える人達 〕
 〔 精神主義者 = 精神世界を基準に物事を考える人達 〕

因みに、現在の私の価値観は、2:8か、1:9くらいなので、かなり偏ってますw;

あなたの価値観は、どの辺りでしょうか?



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